Claude Codeのマルチエージェント入門|サブエージェントで並列化

この記事の要点
- サブエージェントは、自分専用の記憶・指示・道具・権限を持つ別のAI
- 定義は .claude/agents/ に Markdown で置き、name と description が必須
- 互いに邪魔しない小さな仕事に分けて同時に進めると、速くて安全
活用例:競合リサーチを3体で同時に進める
- 部署
- 経営企画・マーケティング
- 使うもの
- Claude Code のサブエージェント
- AIに任せる
- 観点ごとの調査とまとめ
- 人が決める
- 調べる観点と最終判断
Claude Code は、一人のAIに順番に作業させるだけでなく、役割の違う複数のAI(サブエージェント)に仕事を分けて、同時に進めさせることができます。いわゆるマルチエージェントの使い方です。
この記事では、Anthropic の公式ドキュメント(2026年10月7日確認)にもとづいて、サブエージェントの仕組み、定義の書き方、仕事で使うときの役割分担の例を紹介します。
結論:「調べる係」「書く係」「確かめる係」に分けると速くて安全
マルチエージェントで一番効くのは、1つの大きな仕事を、互いに邪魔しない小さな仕事に分けて同時に進めることです。たとえば、リサーチを3つの観点に分けて3体に同時に調べさせ、最後にまとめ役が一つの答えにします。さらに、書いたものを別のAIに確かめさせると、思い込みによる間違いに気づきやすくなります。

サブエージェントの仕組み

公式ドキュメントでは、サブエージェントは「独自のコンテキスト(作業の記憶)・指示・使える道具・権限」を持つ、と説明されています。メインの会話とは記憶が分かれているので、大量の検索結果や長いログを読ませても、メインの会話が散らかりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義する場所 | プロジェクト用は .claude/agents/、自分用は ~/.claude/agents/ |
| 書き方 | Markdown の先頭に設定(YAML)、本文に指示を書く |
| 必須の設定 | name(名前)と description(いつ任せるか) |
| よく使う設定 | tools(使える道具)、model(使うモデル) |
| 呼び出し方 | 説明文をもとに自動で任せる/名前を指定して頼む |
| 並列 | 独立した調べものは複数体を同時に動かせる(標準の上限は同時20体) |
定義ファイルの例
.claude/agents/researcher.md に、次のように書きます。
---
name: researcher
description: 公式ドキュメントや社内資料を読んで、事実と出典だけを集める調査係。結論や意見は書かない。
tools: Read, Grep, Glob, WebFetch, WebSearch
model: sonnet
---
あなたは調査係です。頼まれたテーマについて、事実・出典URL・確認日を表にして返してください。
推測で埋めず、見つからないものは「未確認」と書いてください。
description に「いつ任せるか」をはっきり書くのがコツです。Claude Code はこの説明文を見て、どのサブエージェントに任せるかを決めます。
仕事での役割分担の例
| 役割 | 任せること | 使える道具の例 |
|---|---|---|
| 調査係 | 公式情報・社内資料から事実を集める | 読む・検索するだけ |
| 下書き係 | 調査結果をもとに文章や表を作る | 読む・書く |
| 検算係 | 数字・日付・固有名詞を元の資料と照らし合わせる | 読むだけ |
| まとめ役(メイン) | 分担を決め、結果をまとめ、人に確認を求める | すべて |
検算係には書き込みの道具を渡さない、というように、役割ごとに道具を絞ると事故が起きにくくなります。
並列で動かすときの注意
- 分けられる仕事だけを並列にする:前の結果を使う仕事は、順番に進めた方が速いことがあります。
- 指示に「何を返すか」を書く:表の列や文字数を決めておくと、まとめ役が結果をそろえやすくなります。
- 使う量が増える:複数のAIが同時に考えるので、一人で進めるより多くの利用量を使います。大事な仕事から使い始めます。
実例:競合リサーチを3体で同時に進める

たとえば「競合3社のサービスを比べて、自社の打ち手を考えたい」という仕事は、次のように分けられます。
- まとめ役が、調べる観点(料金・機能・サポート)を決める
- 調査係を3体同時に動かし、1体に1社ずつ担当させる
- 3体の結果を、まとめ役が同じ形の表にそろえる
- 検算係に、表の数字と出典が合っているかを確かめさせる
- 最後に人が表を見て、打ち手を決める
一人のAIに順番に調べさせるより、待ち時間が短くなります。各調査係の記憶は分かれているので、他社の情報が混ざる心配も減ります。
仕事での具体的な使い方は、「見積書づくりをClaude Codeで半自動化する手順」「問い合わせメールの一次返信をAIで下書きする仕組み」「議事録から次にやることを自動で抜き出す方法」で、手順と指示文の例つきで紹介しています。
セミナーで実際に出た質問と答えは、#ユニコスクール 掲示板のナレッジにもまとまっています。サブエージェントの分け方で迷ったときの参考になります。
よくある質問
サブエージェントは何体まで作れますか?
定義の数に決まった上限はありませんが、説明文の合計が長くなりすぎると起動時に警告が出ます。よく使う役割から少しずつ増やすのがおすすめです。
プログラミングをしない仕事でも使えますか?
使えます。リサーチ、資料の下書き、表の検算、議事録の整理など、文章と表を扱う仕事は役割分担と相性がよい分野です。
Codex にも同じ仕組みはありますか?
あります。Codex にもサブエージェントがあり、定義の書き方が違います。違いはCodexとClaude Codeのサブエージェントの違いで比べています。
出典:Anthropic「Create custom subagents」(Claude Code 公式ドキュメント、2026年10月7日確認) https://code.claude.com/docs/en/sub-agents
この記事はAIを使って下書きし、著者が事実確認・加筆しています。ツールの機能や料金は変わることがあるため、最新の情報は各社の公式ページでご確認ください。

