Claude Codeのフォーク(/subtask)とは?会話ごと別作業を任せる

この記事の要点
- フォークは、いまの会話の流れをまるごと引き継いで動くサブエージェント。説明し直さずに別の作業を任せられる
- 通常のサブエージェントは「白紙から」、フォークは「ここまでの続きから」。背景の説明が長くなる仕事はフォーク向き
- 人からは /subtask で始められる。2026年10月の更新で、デスクトップアプリやVS Codeなどでも既定でオンになった
Claude Code で長く作業をしていると、途中で「この流れのまま、横で別のことも進めてほしい」と思う場面が出てきます。たとえば、提案書の本文を一緒に詰めている最中に、同じ前提で想定問答も作っておきたい、というような場面です。
通常のサブエージェントに頼むと、ここまでの経緯を一から説明し直す必要があります。この手間をなくすのが「フォーク」です。この記事では、Anthropic の公式ドキュメントと変更履歴(2026年10月17日確認)にもとづいて、フォークの仕組み、通常のサブエージェントとの違い、仕事での使いどころをまとめます。サブエージェントそのものの仕組みは、Claude Codeのマルチエージェント入門で解説しています。
結論:フォークは「ここまでの続きから」動くサブエージェント
公式ドキュメントでは、フォークを「白紙から始めるのではなく、ここまでの会話をまるごと引き継ぐサブエージェント」と説明しています。メインの会話と同じ指示・同じ道具・同じモデル・同じやりとりの履歴を持って動き始めるので、背景を説明し直さずに横の作業を渡せます。
それでいて、フォークが途中で行った作業の細かい記録はメインの会話に流れ込まず、最後の結果だけが戻ってきます。メインの会話を散らかさずに、同じ前提の作業を並行で進められるのが特徴です。

通常のサブエージェントとの違い
| 項目 | フォーク | 通常のサブエージェント |
|---|---|---|
| 始まりの状態 | ここまでの会話をまるごと引き継ぐ | 渡された指示だけを持って白紙から |
| 指示と道具 | メインの会話と同じ | 定義ファイルで役割ごとに決める |
| モデル | メインの会話と同じ | 定義ファイルの model で選べる |
| 費用の目安 | 同じ前提を使い回すので、同じ文脈が要る仕事なら割安 | 毎回まっさらに読み込む |
| 向いている仕事 | 背景の説明が長くなる「横の作業」・同じ出発点から複数案を試す | 役割がはっきりした定型の仕事 |
公式ドキュメントでは、フォークの最初のやりとりはメインの会話と同じ前提を使い回せるため、同じ文脈が必要な仕事では新しいサブエージェントより費用が少なく済む、と説明されています。
反対に、「調べる係は読むだけ」「検算係は上位のモデルで」のように、役割ごとに道具やモデルを絞りたいときは、通常のサブエージェントの方が向いています。役割ごとのモデルの選び方はサブエージェントのeffortとモデルの使い分けで紹介しています。
2026年10月の更新で変わったこと
公式の変更履歴(2.1.302)で、フォークがデスクトップアプリ・VS Code・Agent SDK・claude -p でも既定でオンになりました。ターミナルで対話しながら使う場合は、以前から既定でオンです。
| 使う場所 | フォークの既定 |
|---|---|
| ターミナルでの対話 | オン |
| デスクトップアプリ・VS Code | オン(2.1.302 から) |
claude -p・Agent SDK | オン(2.1.302 から) |
止めたいときは、環境変数 CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT を 0 にすると、すべての使い方でオフになります。フォークの仕組みは残したまま「Claude が自分からフォークを作る」ことだけを止めたい場合は、権限の設定で Agent(fork) を拒否する方法も案内されています。設定の名前は変わることがあるので、使う前に公式ドキュメントで確認してください。
始め方:/subtask のあとに頼みたいことを書く
人からフォークを始めるときは、入力欄に /subtask と、頼みたい作業を続けて書きます。
/subtask ここまで決めた提案の内容をもとに、先方から出そうな質問と答えを10個作って
フォークは入力欄の下のパネルに表示され、裏で動きます。そのあいだも、メインの会話では本文の作業を続けられます。終わると、結果がメインの会話にメッセージとして届きます。
パネルでは、矢印キーで行を選び、Enter でそのフォークのやりとりを開いて追加の指示を送れます。止めたいときは、行を選んで x を押します。
仕事での使いどころ
- 本文の横で「想定問答」を作る:提案書や見積もりの前提を詰めた後、その前提のまま想定される質問と答えを用意させます。説明し直しが要らないので、フォーク向きの典型です。
- 同じ出発点から別の案を試す:「価格を据え置く案」と「値上げする案」のように、同じ材料から別々の方向で下書きを作らせ、あとで比べます。公式ドキュメントでも、同じ出発点から複数のやり方を並行で試す使い方が挙げられています。
- 会話で決めた内容の書き出し:長い打ち合わせ形式のやりとりで決まったことを、別の資料(社内向けの要約・チェックリスト)にまとめさせます。
- 検算や見直し:ここまでに作った表や文面を、同じ前提で読み直させ、合わない所だけを返させます。
見積書の下書きや議事録から次にやることを抜き出すような業務でも、本文を作る会話の横で「先方への説明文」「社内の確認リスト」をフォークに任せると、同じ前提のまま並行で進められます。
頼み方のコツ
フォークは前提を引き継ぐ分、頼み方が短くなりがちです。次の3点を書くと、結果がそろいます。
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 何を作るか | 想定される質問と答えを10個 |
| 返す形 | 「質問・答え・根拠にした箇所」の表 |
| 決めないこと | 価格や条件を変える判断はせず、迷った所は「要確認」と書く |
/subtask ここまでの内容をもとに、社内向けの1枚の要約を作って。
「決まったこと・まだ決まっていないこと・次にやること」の3つの見出しで、
決まっていない所を勝手に埋めず「未定」と書いて。
向いていない使い方
- 役割ごとに道具を絞りたい仕事:フォークはメインの会話と同じ道具を持ちます。読むだけに限定したい仕事は、通常のサブエージェントに定義ファイルで道具を絞って任せます。
- 会話の前提がまだ固まっていない段階:前提ごと引き継ぐので、方針が揺れているうちにフォークすると、古い前提の結果が戻ってきます。方針を決めてから枝分かれさせます。
- 取り消せない操作の最後の判断:送信・公開・支払いのような操作は、フォークの結果を見たうえで人が決めます。
フォークからさらにフォークを作ることはできません。何段にも分けたい仕事は、役割を決めた通常のサブエージェントを組み合わせます。
よくある質問
フォークを使うと利用量は増えますか?
並行で動く分、作業の量に応じた利用はあります。ただし公式ドキュメントでは、同じ前提を使い回すため、同じ文脈が必要な仕事なら新しいサブエージェントより費用が少なく済むと説明されています。まずは1つの横の作業から試し、利用量を見て広げるのがおすすめです。
/fork と /subtask は何が違いますか?
公式ドキュメントでは、フォーク型のサブエージェントを始めるコマンドは /subtask とされています。古い版では /fork という名前でした。いまの版の /fork は、会話をまるごと写した別のセッションを裏で始める動きになります(エージェントの一覧画面をオフにしている場合を除く)。
Codex にも同じ仕組みはありますか?
Codex にもサブエージェントの仕組みがありますが、呼び出し方や定義の書き方は違います。違いはCodexとClaude Codeのサブエージェントの違いで比べています。
出典:Anthropic「Create custom subagents(Fork the current conversation)」(2026年10月17日確認) https://code.claude.com/docs/en/sub-agents / Anthropic「Claude Code changelog」(2.1.302・2026年10月17日確認) https://code.claude.com/docs/en/changelog
この記事はAIを使って下書きし、著者が事実確認・加筆しています。ツールの機能や料金は変わることがあるため、最新の情報は各社の公式ページでご確認ください。


